僕らが何かを始めてしまう理由

僕らはいつも何かを始めてしまう。

この“僕ら”とはおじさんのことだ。おばさんでもいい。

おじさん、おばさんの具体的な年齢層はあえて記載しない。個体差がある上に、何より文句を言われそうだから。

心当たりがある方もいるかもしれないし、心当たりがない方は鮮やかにスルーして頂けたらいい。

まず、おじさんである私はブログを始めてしまった。

人によっては蕎麦を打ち始めたり、釣りをし始めたり、陶芸やゴルフなどなどを始めている。僕らが始めてしまいそうなものは何となくお分かりいただけるだろうか。

以下、めちゃくちゃに独断と偏見をお椀いっぱいに盛って書いてあることを先にお伝えしておきたい。

僕ら(おじさん)は一体なぜTHEおじさんなる趣味(オジ趣味)を始めてしまうのだろうか。私の場合はブログだ。その他、上記にも書いた、蕎麦打ち、釣り、陶芸、ゴルフ、料理。はたまたキャンプやカメラ、最近なら動画の撮影編集、YouTubeなどもあるだろう。

ちなみに「健康のための運動」とはちょっとニュアンスが違う趣味性の高いものというイメージだ。

アンチテーゼとして10代の若い人たちは「俺はオッサンになっても絶対に〇〇を始めねぇからな」と言ったりするのもまた、いつの時代も変わらぬ“あるある”だろう。

ゴルフは趣味の側面だけじゃなく、経営者の社交の場になったりしてるからおじさんがやり始めるのは分かりやすい。ゴルフは体力も使うそうだが、走りっぱなしのサッカーやバスケットと違い、おしゃべりを楽しみつつ歩きながらおじさん達でもできそうだ。

「なぜ僕らはオジ趣味を始めてしまうのか」を馬鹿なりに考えてみた。

結論から言うと「自己の拡張」ではないだろうか。

ドラゴンクエストでいうところの「ダーマ神殿」的な。

例え自体がおじさんすぎるし、伝わらない方もいると思うのでいささか申し訳ないが、つまり、今まで上げてきた自分のレベル(能力)は活かしつつ、さらなる可能性に投資として、余暇の時間とエネルギーを楽しく注入して、自己を拡張していく、っていう感じだ。

また無理やりドラクエに例えを戻すと、戦士が魔法を使えるようになった「魔法戦士」や、攻撃系と回復系のどちらも使えるようになった「賢者」など、これまでに培った能力は手放さずに、うまく活用しながら進化していく、っていう感じ。

全員がそう考えてオジ趣味を始めているわけではないと思うが、何かしらの問題意識に対して主体性を持って始めているだろうな、という気がしている。

何かしらの問題意識とはつまり、「成長の頭打ち感」「日々の倦怠感」「ストレス発散」「家に居づらい」などなど、人によって問題は様々だろう。

この世界にダーマ神殿はない。

実際に職を変えてしまうのもリスキーさを感じる人の方が多い。ならば、日頃の仕事でつちかった段取り力、リサーチ力、マメさ、これらを駆使して「自己の拡張」を得られそうなものを探し出す。

それが「僕らが始めてしまうもの」

オジ趣味を始めてしまうひとつの理由なのではないだろうか。

俺が変えられるのが未来だけ

KREVA 「変えられるのは未来だけ」

KREVA氏も自分が変えられるのは、自分(たち)の未来だけだと言っている。自己を拡張して、未来を変えていけるだろうか。より良く変えられていけるはずだと私は信じたい。


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